オーガニックビレッジ黒枝豆実証2年目結果報告
丹波篠山オーガニックビレッジ、黒大豆枝豆の実証栽培2年目の報告です。
オーガニックビレッジや本実証栽培の経緯については前回の投稿を参照ください。
改めて本試験の目的は4つあります。
- 慣行栽培から有機栽培への転換検証
- 緑肥、有機資材の施肥体系の違いによる効果比較
- 吉良農園における代替有機資材の検討
- 地域資源活用、コスト構造など環境創造型農業の追求
2年目となる今年は再現性をメインにさらなる施肥の検討を行いました。
まず緑肥となるヘアリーベッチの試験区については概算ではありますが、窒素量調査からスタートしました。


有機肥料別に3試験区、緑肥ベース別に2試験区、黒枝豆堆肥ベース1試験区、対照1試験区の合計7試験区を同一圃場内(慣行栽培から有機栽培に転換)にて行い、合わせて同じ集落における別の圃場を対照区(有機栽培継続圃場)として複数設けての実証を行っています。市の取組みにおける実証は1試験区のみで、それ以外の試験区や対照区は吉良農園独自に設定したものであり、栽培方法、評価方法(生育、収量、食味分析等)も自前で実施して農業技術の向上に取り組んでいます。


今年の夏は隣の丹波市で当時の国内最高気温41.2℃を記録するなど、本当に暑く雨の少ない夏でした。ここ最近の暑さと水不足は黒枝豆栽培にとっては脅威となっておりますが、だからこそ土づくりをベースとした実証がますます重要になってきていると思います。農家自身による地道な実践と検証の積み重ねこそが大切です。

●合格率とは、不稔サヤ(多い)や虫食いサヤなどすべてのサヤの個数を分母として、吉良農園の出荷合格サヤ数を分子にしています。

10月の黒枝豆の最盛期。出荷に追われながらも各試験区における収量調査を行いました。チャンピオンデータとならないように、定植後の比較的小さいころから各試験区における平均的な豆木連続3株に印をつけ、8月の生育調査、10月の収量調査と実施しました。丹波篠山黒豆情報とも比較することで施肥による違いが分かりやすくなっています。

また黒枝豆だけでなく黒豆の子実についても、全試験区ではありませんが評価を実施しました。今年の黒枝豆の食味分析は10月の旬の時期ではなく、あえて11月の完熟のタイミングを選びました。旬の黒枝豆はもちろんおいしいのですが、サヤが黄色みを帯び、豆もうっすらと紫色になる完熟黒枝豆のコクとうま味、余韻のバランスは、これこそ丹波黒枝豆といえるものだからです。限られた項目ではありますが、数値化することで補強材料がまたひとつ増えました。
地域の特産品とは、マーケットにおける単なるブランドではありません。先人から続く試行錯誤、環境変化への対応をはじめとした積み重ねの歴史そのものなのです。ホンモノを未来の世代へと受け継いでけるかどうかは、今の私たちの考えと取組みといった姿勢にかかっています。
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『丹波篠山 吉良農園』 ~農業を通じて次世代へ~
私たちは丹波篠山にて、「里山における有機農業」を実践するクリエイティブチームです。
【お知らせ】
2025年2月14日 丹波篠山オーガニックビレッジ勉強会が開催されます
第3回 9~12時 @丹波篠山市民センター
詳細はこちらから
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