農地再生ダイジェスト【2017~】
冬のこの時期は、春に向けて水路のメンテを行う大切な時期です。
スコップやクワを使って泥上げをしているとドジョウやドンコが!
放棄田であったときには見られなかった生き物が昔のように(放棄される15年ほど前の状態)
戻ってきている様子に嬉しくなりました。
就農して6年目、そして集落内放棄田、休耕田の農地再生に取り組んで4年目になります。
10年近くも手が入っていなかった農地は草が伸び放題、一部には竹林が侵入し、木が生えてきているところも。
この4年間を振り返ってみます。
【2017~2021年現在】休耕田ビオトープ、学童活動、一部イチジク畑(予定)
獣がいにより放棄して10年近くが経過した2枚の田んぼ。
土水路は埋まり、竹が田んぼに侵入し、セイタカアワダチソウやカヤが背丈よりも高く茂っていました。
草陰の湿地はイノシシのヌタ場となり、野生動物の生息域が拡大の一方でした
すぐにはお米や野菜の栽培はできないが、有効活用できないものか。
私が小さい頃は色々な生き物が住んでいて遊び場としてよく走り回ったものでした。
そうだ、再生活動そのものを学童保育の場としてみよう!
と篠山に引越しする前からお付き合いのある学童保育との連携がスタートしました。
まずは草刈からスタート。
切り開くように端から刈っていきます。
鬱蒼と茂った竹林(マダケ、シノベダケ)は刈払機と手ノコをフル活用。
再生から協力してくれた連携学童の子どもたちも頑張ります。
重機は使わず、人海戦術での再生活動。
竹の伐採、伐根、川までつなげる土水路堀りに2年半がかりの取組でした。
切った竹、刈った草は燃やして草木灰として畑の肥料に。
素掘り水路は100m近くに及び、再生後も毎年泥上げの作業が必要です。
水路ができ、通年通水がある状態になると、まずカエルなどの両生類が帰ってきました。
次に、始めに書いたようにドジョウやドンコなどの魚類が川から遡上してきていることが分かり、
にぎやかなビオトープとなってきました。
【2020~現在進行中】
次は新たに農地をお借りした谷間にある段々畑の再生です。
こちらも5年以上人手が入っていないところでした。
before-afterはこんな感じに。
草刈り ⇒ 草燃やし(灰は畑の肥料に) ⇒ カヤなど大きな根の伐根
⇒ 土手下の水路堀り ⇒ トラクターで耕耘 ⇒ 大きな根を除去 ⇒ 土づくり
田んぼは8枚あるので、順番に絶賛再生中です。
「一緒に再生活動するよ!」という方、お声掛け下さい!!