冬の吉良農園 ~山との関係~

山間にある吉良農園。
冬の間は、山仕事が多くなります。

なぜ農家が山に入るのか?

現在の農業が一般的になる前は、もともと山と農地と暮らしはつながっていました。
山の木を伐り、薪や炭、柴として燃料に。落ち葉や小枝、草は肥料にという循環が長い間
続き里山が形成されてきました。

現在では農業と林業、生活は切り離されて、資源の循環が非常に少なくなりました。
パッと見ただけでは緑豊かに見える山々ですが、実際は人の手が入らないことにより、茂り過ぎていたり、木々が老木化していて災害の危険性が高かったり、農地のすぐそばまで木が茂っていることで獣害(シカやイノシシによる農作物への被害)がひどくなったりと農業を普通に営むことが毎年厳しくなってきております。当たり前にある自然は、当たり前には続かないことを教えてくれます。

そこで、吉良農園としては野菜作りに真剣に向き合うためにも、周囲にある自然環境とも真剣に向き合っています。

この冬の様子を少しご紹介します。

狩猟。くくり罠にかかったシカ。
止め刺しをし、解体を行います。自給的猟師です。
はり過ぎた枝を落とします。
祖父が植林したヒノキ。
畑と隣接しており危険であるのと、獣害(イノシシやシカの隠れ家となる)を抑えるためにも整備していきます。
かなりすっきりとしてきました。
長さをそろえて玉切り
友人のところ(moccaさん)にて製材。堆肥小屋や農機具小屋の資材として使います
農業にとって大切な水。生きものの住処でもあります。
コンクリで固めていないところは手で泥上げしていきます。